グランプリ博物館/ワイン博物館

GRAND PRIX MUSEUM/WINE MUSEUM大賽車博物館/葡萄酒博物館

閉店・移転、情報の修正などの報告

マカオグランプリ歴代の優勝マシンの前で記念撮影をした後は、ポルトワインの試飲。マカオの文化を知るのにうってつけの博物館。(2017年7月1日より、リフォームプロジェクトにより一時閉館中)

こんにちは、香港ナビです。マカオにはマカオ博物館、海事博物館などいくつかの博物館がありますが、今回紹介するのは「グランプリ博物館(大賽車博物館)」と「ワイン博物館(葡萄酒博物館)」です。2つは隣接していて、両方の博物館を見ることができる料金プランもあり、1つで2度おいしいというわけです。

両博物館はフィッシャーマンズ・ワーフの北側にあり、フェリーターミナルからも徒歩で約10分と徒歩圏内です。バスなら3、3A、10、10A、12、17、23、28A、28C、32が博物館の前を通りますが、マカオは小さい街ですし、散策をかねてフェリーターミナルから歩くのが1番かと思います。
近くには標識が立っているので、
博物館をすぐ見つけられます

近くには標識が立っているので、 博物館をすぐ見つけられます

博物館の外観。観光センター内にあるので、
イベントの垂れ幕が多く掲げられています

博物館の外観。観光センター内にあるので、 イベントの垂れ幕が多く掲げられています

グランプリ博物館(大賽車博物館)

まずはGP博物館から

まずはGP博物館から

階段を下りると、右手にグランプリ博物館、左手側がワイン博物館となっています。まずは、グランプリ博物館から見ていきましょう。

マカオGPが開催される街というだけあって、マカオGPの歴史が簡単にわかるようになっています。入口直後には第1回目に優勝した赤色のマシンが展示されています。また、歴代優勝者が書かれたボードを見てみると、あのアイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハー、佐藤琢磨の名前など有名どころがずらり。マカオGPで優勝することはF1 ドライバーになるための近道だというのがわかります。つまり、一流レーサーしか勝てないということですね。

さらに中に行くと、セナの着ていたレーシングスーツ、ヘルメット、そしてマカオGPに優勝したときのマシンがあります。1983年の車なので、一昔前の形をしたマシンだというのが一目瞭然です。さらには、シューマッハーのマシンもありましたが、佐藤琢磨の車は、取材時はどこかに貸し出されていて残念ながら展示されていませんでした……。ですので、博物館を訪れたら佐藤のマシンはどんなのだったか、その目で確かめてみてください。館内はちょっと前のマカオGPのテレビ中継も流されているので、それを観戦してもよいかもしれませんね。その他にも、マシンとピットクルーによるピット作業のジオラマもありました。
歴代優勝者が網羅されたプレート

歴代優勝者が網羅されたプレート

1回目の優勝マシンは規定が違うので
今とぜんぜん形が違います

1回目の優勝マシンは規定が違うので 今とぜんぜん形が違います

セナのマシンやヘルメット セナのマシンやヘルメット

セナのマシンやヘルメット

シューマッハーの写真やマシン。レーシングタイヤなので溝がありません

シューマッハーの写真やマシン。レーシングタイヤなので溝がありません

佐藤琢磨のマシンはどこかに貸し出し中

佐藤琢磨のマシンはどこかに貸し出し中

ジオラマは実寸大なの
でかなりリアルです

ジオラマは実寸大なの でかなりリアルです

マカオGPとバイクと日本人
奥に進んでいくと、オートバイの展示もされています。この展示物の中心にはなんとオートバイのレースの第1回目(1967年)と2回目を連覇した長谷川弘のマシンが。過去の勝者を見ると67年から80年までの14年間で日本人は10回も勝っていることがわかりました。さすがバイク王国日本を象徴するような出来事です。
たくさん並べられたオートバイ

たくさん並べられたオートバイ

長谷川のマシンだけは
全体が見られるように、ぐ
るぐると回転しています

長谷川のマシンだけは 全体が見られるように、ぐ るぐると回転しています

日本人が5連覇した時代もありました

日本人が5連覇した時代もありました

シミュレーターでF1体験
足を進めていくと、左手にレスキューのジオラマがあり、その奥にはF1シミュレーションができるものがあります。ちゃんとコックピットの中で運転し、ハンドル、アクセルやブレーキもありますから、感覚上は本格的。1人2周しかできませんが、F1パイロットになった気分を味わってください。
レスキュー隊のジオラマ

レスキュー隊のジオラマ

F1のシミュレーター。
座席のポジションはほとんど本物と同じ

F1のシミュレーター。 座席のポジションはほとんど本物と同じ

テディ・イップって誰?
モータースポーツ・ファンには有名なのですが、香港、マカオのモータースポーツの発展に尽力した人がテディ・イップというインドネシア人です。戦後まもなく貿易会社を香港で営んで成功したビジネスマンでした。この人は非常にレースが好きで、セオドールというチームを率いてマカオを6度勝ったり、ノンタイトル戦ですが、F1のレースで優勝したりしたこともあるほど、車のレースに熱中しました。彼がいなければマカオGPが存続していたかどうかもわからないほどの貢献をしました。彼が関与したマシンも博物館内にあります。

展示物の最後は、マカオ政府が使っていた公用車やT型フォードなどのクラシックカーが展示されています。
テディ・イップ氏の写真とそのレースカー

テディ・イップ氏の写真とそのレースカー

マカオ政府がつかっていた
公用車の展示も

マカオ政府がつかっていた 公用車の展示も

ワイン博物館(葡萄酒博物館)

入口の看板

入口の看板

グランプリ博物館の反対側にワイン博物館があります。マカオがポルトガルの統治下にあった影響で、ポルトワインがマカオでおいしく飲めます。もちろんこの博物館ではポルトワインだけでなく、ワイン全体のことを知ることができるようになっています。

大きさは1400平方メートル、1100本を超えるワインのストックがあり、その中で最も古いのは1815年製のワインというから驚きです。入口直後には、大きな樽が載せられた荷車が迫力いっぱいに展示されています。次は、細長い廊下が続くのですが、ここでワインの知識をつけましょう。世界各地のワインの産地が紹介されています。ポルトガルやフランスだけでなく中国のワインの産地もちゃんと紹介されていました。
ポルトガルのワインについての説明

ポルトガルのワインについての説明

そこを抜けると、農家の人がどうやってワインを製造してきたかというゾーンに移ります。手で摘んで、トラックがないから歩いて運び……重労働だというのがよくわかります。そして、テレビなどで見たことがある人もいると思いますが、ブドウをつぶして液を取り出す機械、また樽にワインの原液を入れ、運ぶという木製の機械もありました。とにかく、当時の様子がうかがい知ることのできるものばかりです。
入口にある荷台

入口にある荷台

廊下は結構長いです

廊下は結構長いです

かごにブドウをいっぱい入れて運んでいました

かごにブドウをいっぱい入れて運んでいました

古いワインがいっぱい
なんだか、牢屋のようなところが見えてきましたが、ここはワインのコレクションが並べられているところです。ほこりがかぶっているのがより古さを演出しています。リストを見ますと1番古いのは1800年代と書きましたが、1910年、21年、31年、35年など戦前のワインが展示されていました。また、60年代のワインなどもあり、貴重なワインがここに集まっているのです。
ワインコレクションの一部です ワインコレクションの一部です

ワインコレクションの一部です

試飲コーナーもあります
ワインの歴史を知った後は、ワインの銘柄やワインに関係した人の服装などの展示がされています。ワインといえばフランス、イタリアが有名であり、人気が高いですが、世界にはこんなにもワインがあるのだということも知ることができるでしょう。衣装も、国それぞれで、見ているだけでもたのしくなります。

そして最後はこの博物館の最大のセールスポイントの試飲コーナー。ワインや酒が好きな人がこの博物館を参観するわけですから、絶対に立ち寄りたいところです。ワインは、赤、白、ロゼのなかから一つ選び試飲することができます。もちろんスタッフの皆さんは知識が豊富ですので、質問をぶつけてみてもいいですよ。スタッフの方によりますと、日本人はドライな味を選ぶ傾向にあるそうです。
世界のワインを知るコーナー。服装にも地域ごとに特徴が表れています 世界のワインを知るコーナー。服装にも地域ごとに特徴が表れています
世界のワインを知るコーナー。服装にも地域ごとに特徴が表れています 世界のワインを知るコーナー。服装にも地域ごとに特徴が表れています

世界のワインを知るコーナー。服装にも地域ごとに特徴が表れています

ワインの試飲コーナー。残念ですが一人一杯です ワインの試飲コーナー。残念ですが一人一杯です

ワインの試飲コーナー。残念ですが一人一杯です

お土産店もあるので、ワイン好きな人への贈り物にどうぞ。
いかがでしたか? マカオを知るという意味ではぜひおさえておきたい2つの博物館ですので、カジノにいくのもいいですが、その合間にちょっとのぞいてみてはいかがでしょうか?以上、香港ナビがお伝えしました。

記事登録日:2007-12-03

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-12-03

スポット更新日:2012-04-26

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