yucatのマカオ1泊2日プチ旅行記 第2弾

巨大カジノと世界遺跡が話題のマカオ。あえてそこを外して、ゆっくり市外&市内を散策してみました!マカオの意外な一面も見られます。

こんにちは、香港ナビレポーターのyucatです。香港の3月は気候も暖かくなってアウトドアにもってこいのシーズンになりました。その上香港人のお楽しみのホリデー、イースターの連休もありましたから、日本のゴールデン・ウィークのようにこの時期に少し休暇をとって海外旅行に出かける人も多かったようですね。私も旅行がしたいけど、休暇を全部費やすのもナー……と悩んでいたら、「マカオへ1泊旅行しない?」と、友人から声をかけられました!マカオや中国への小旅行へ出かける香港人も多いから混雑するんじゃ……と懸念もありましたが、そんなことばかり言ってたらどこにも出かけられませんよね!!重い腰をあげて、ちょっと出かけてきましたので、早速ご報告します。

★マカオ旅行スケジュール★

上環フェリーターミナルから乗船

香港島サイドにある上環フェリーターミナルは、MTRやバスのターミナルが直結していてとても便利です。今回は日曜日の出発ということもあって、ゆっくり目の12:00発のフェリーを選びました。
もちろん香港ナビから予約して、便利なEチケット片手にいざフェリーターミナルへ。チケットとの引き換えは3階にあるチケット売り場の窓口で行います。そのまま、Eチケットを窓口に出すとチケットの名義名の身分証明書の提示を要求されました。Eチケットを利用する場合は、予約の際に必ず乗船する人の名義で予約することが必要ですね。
さて乗船ですが、入ってすぐ税関の前にもフェリーチケットをチェックされますが、税関を通ってからも乗船ゲートの前にあるカウンターで、もう一度チケットを見せ座席を確認してください。フェリーの座席はここで決定されますので、ペアの場合は2枚一緒に渡すと二人一緒に座れる座席のナンバーのシールをチケットに貼ってくれます。
座席に着いてしばらくすると、フェリーのスタッフから出入国票が配られますから、必ずもらって記入します。2枚つづりになっていて1枚はマカオに入国する時、2枚目はマカオを出国するときに税関で必要ですから、すぐ書き込んでしまいましょう。
さあ、マカオに到着しました。約1時間の船旅でした。ちなみに船の中でもコーヒーなどの飲み物やスナックなどがオーダーできますよ。(船に弱い私は、もちろんいただきませんでしたが)でも、この日はさすがに通関に1時間もかかってしまいました。また旅を始める前にフェリーターミナル内には観光案内のカウンターがありますから、地図など資料を入手するのに便利ですよ。

★1日目★

バスでタイパ島へ移動
タクシー乗り場のすぐ前にあるバス乗り場からタイパ行きのバスに乗りました。最寄りのホテル行きの無料シャトルバスに便乗する手もありますが、行きたいところがはっきり決まっているなら一般のバスも便利です。バスに行き先がきちんと表示されていて該当するバスが探しやすいし、運賃も安いです。今回は、まず日曜、祭日に行われるタイパのサンデーマーケットを見に行きました。マカオ半島から橋を渡って15分ほどです。
やっぱり、タイパで一番にぎわうところと言ったら『官也街』です。タイパ・ビレッジとも言われ、狭い路地におみやげ屋さんや地元のお店がひしめき合っています。この日は連休の間の日曜日ともあって、観光客でいっぱいでした。

晃記餅家
さっそく、見つけたのがここ『晃記餅家』です。もともとマカオの有名なお菓子『杏仁餅(アーモンドの入った柔らかいクッキー風お菓子)』は私の好物のひとつ。このお店は100年の歴史があるということで試さないわけにはいきませんよね。昔ながらの手法をそのままにハンドメイドで製造されている様子が店先でも垣間見られて、さすがに行列ができていましたよ。
住所:澳門【乙水】仔官也街14號
T:(853)2882-7142
営業時間:8:00~21:30
この通りの他にも、まわりの街並みは市内と違って古い民家が密集した庶民的なたたずまい。路地が迷路のように続いていて、香港とはまた違った異国情緒を感じました。タイムスリップしたみたい。

GALOにてランチ
そろそろお腹が空いてきました。せっかくのマカオですからポルトガル料理が食べたいな~と思っていたところ、官也街で突き当たったのがこのお店、私好みの年季の入った趣のある店構え!ひとめぼれです。
お店の中も、カラフルでとても可愛い感じ。ポルトガルの民芸品がいっぱい飾ってあるし、木造の店内の雰囲気はポルトガル度満点です。もう3時でしたが、店内はまだランチのお客さんでいっぱいでした。2階の席へ案内されました。
オーダーしたのは、フィレオフィッシュ・ライスとイカの炒め物に野菜炒め。それに飲み物はフルーツパンチ。ポルトガル料理かぃ?とつっこまれると困るんですが、やっぱり香港で食べる洋食の味とは違って素朴で素材の味を活かした調理法で、新鮮でした!
住所:澳門【乙水】仔官也街47號
T:(853)2882-7423/7318
営業時間:12:00~15:00、18:00~22:00(月~金)
12:00~23:00(土、日、祝日)

タイパ・ハウスミュージアム周辺
お腹がいっぱいになりましたので、腹ごなしに周辺の散策を。賑やかな官也街から少し離れてみました。
少し坂道を登ってくるとたどり着いたのは、『カルモ教会(嘉模聖母堂)』。1885年に建設されたというのですから、123年の歴史があるんですね。このすぐ前に婚姻届の手続きをする役所があって、この日もウェディングドレス姿のカップルがいました。
カルモ教会のすぐ下にきれいな庭園と『タイパ・ハウスミュージアム(住宅式博物館)』がありました。とってもカラフルで、お菓子の家みたい。20世紀の初めはタイパはポルトガル人やイギリス人の別荘地として利用されていたそうで、ここも当時実際に使用されていた別荘を修復したのだそうですから、当時のタイパはきっとおとぎの国みたいだったんでしょーね。
ハウスミュージアムの向えに、そびえ立つのは去年のオープンから超話題の『ヴェネチアン・マカオ・リゾートホテル』。2つのこの光景に、なんとも言えず……時代の挟間に落っこちた感覚でした。

ホテルにチェックイン
散策のついでに、ホテルのチェックインを済ませました。最初にタイパにやってきたのも実はホテルがこの付近にあったからなんです。歩いて到着したのは本日のお宿『ホテル・タイパ・マカオ』。バスはこの前を通ってタイパ市内行きますから、とても分かりやすい位置にありました。
もちろん、ナビでホテルも予約して行きました。予約確認書を見せるととても丁寧に対応してくれましたよ。しかも、お部屋をグレードアップしてくれたという嬉しいお知らせも!やっぱり、ナビで予約してよかった。とてもスムーズにチェックインできました。またナビでルームチャージは支払い済みでも、現金500パカタ(香港ドルも可)か、クレジットカードでのデポジットを要求されました。ちなみに、これは香港、マカオのホテルなら一般的なことで、宿泊時に何も支払いが発生しなければ、チェックアウトの際にはそのまま返してもらえますのでご心配なく。ルームチャージはナビで支払ったはずなのに、なぜまた払うの?とあせらないようにしてくださいね。

バスでコロアネ市内へ
日が暮れてしまう前にどうしても行きたいところがあったので、ホテルには荷物を置いただけですぐ出発。ホテル前のバス停から、バスでコロアン市内へ行きました。コロアンは、タイパよりさらに南に行ったビーチや自然公園などが多いリゾート地です。ですから市内といってもこじんまりとしたのどかな感じ。もう、夕方だったので観光客も見当たらず……。

澳門安徳魯餅店(LORD STOW’S BAKERY)
私がコロアンへ来た目的、それはあの葡撻(ポルトガル式エッグタルト)の元祖『澳門安徳魯餅店(LORD STOW’S BAKERY)』へ行くこと!なのでした。来ましたよ~ポルトガルの伝統菓子パスティシュ・ナタ(エッグタルト)をイギリス風にアレンジして考案したというこのエッグタルトは、いわゆる巷で人気の葡撻(ポルトガル式エッグタルト)の原点。1989年の創業以来、1日3000個以上を焼き続けているのです。
お店はマカオ市内から離れているのですが、地元の人や私のようにわざわざやってくる人でお客さんが絶えません。エッグタルト以外にも、クッキーやパン、サンドイッチもその場で作ってもらえるのでとても人気です。その人気ぶりが伺えるエピソードとして面白かったのは、私がクッキーとパンを購入した時の会話。おじさん「エッグタルトはいくつ?」私「エッグタルトはいりません。これだけ」おじさん「えっ?ほんとにエッグタルトいらないの?」エッグタルトを買わない私がそんなに珍しいかぃ?でも、買わないのには訳があるんだよォ~それは?

住所:澳門路環市中心撻沙街1号地下
T:(853)2888-2534
FAX: (853) 2888-1066
Email:lordstow@macau.ctm.net
Website:www.lordstow.com
営業時間:7:00~22:00(年中無休)

澳門安徳魯餅店(LORD STOW’S BAKERY)
テイクアウト専門のお店のすぐ近くに直営のカフェがあるのです。その名も『安徳魯花園咖啡(LORD STOW’S GARDEN CAFE)』。実はもう1軒『安徳魯咖啡(LORD STOW’S CAFE)』もあるのですが、この日はすでにクローズしていました。さっそく、このカフェでエッグタルトをたっぷり堪能いたしました!!中庭のあるおしゃれな雰囲気のカフェで、素朴なスタッフのおもてなしを受けました。香港の『蛋撻』よりもカスタードが濃厚でちょっとオイリーなのですが、甘い香りがやみつきになりますよ。大好きなカフェ・オレ(香港ならミルクティですね)といっしょにいただきました。ほんと、来た甲斐がありました。これでこの旅の目的は達成。

住所:澳門路環市中心撻沙街1号地下
T:(853)2888-2534
FAX: (853) 2888-1066
Email:lordstow@macau.ctm.net
Website:www.lordstow.com
営業時間:7:00~22:00(年中無休)

ザ・ヴェネチアン・マカオ・リゾートホテルへ
カフェのすぐ前のバス停からからバスで移動してきたのは、やっぱり、タイパまできてここに行かないわけにはいきません!『ザ・ヴェネチアン・マカオ・リゾートホテル』です。噂には聞いていましたが、まあすごいですわぁ~。これは、マカオとはある意味「別物」と考えた方がいいかもしれませんね。巨大テーマパークといった感じです。ベニスには行ったことはありませんが、まん中に流れる人口運河にはゴンドラが行き来して、船頭さんも歌を歌ったりと雰囲気いっぱい。とにかく、どんどん迷路のようにつながっているホールの中を歩き回るだけで飽きることがありません。私はちょうど日が暮れてからいったので、夜遅くや雨の時などに合わせていくのもいいかなーと思います。23:00までじっくり楽しんで、バスでホテルに帰りました。

★2日目★

ホテルで朝食ビュッフェ
朝はゆっくり10時まで爆睡!朝食付きの部屋でしたが、10時半までに朝食を済ませなければならないのであわててレストランへ。料理の種類はまあこんなもの。遅くなったので、すでにないものもありました。3つ星なので……私は、お粥にサラダに大根餅にパンにコーヒー&オレンジジュースというごった煮メニュー。
朝食を済ませて、チェックアウト。チェックアウト時にはチェックインにデポジットとしてカードで支払った500パカタは、宿泊中に何も支払いがありませんでしたので返してもらいました。

バスでマカオ市内へ(ホテルリスボアからスタート)
ホテル前からバスで今日はマカオ市内へ。不思議な形でとびぬけて目を引く『ホテル・リスボア』のすぐお向かいの新しい『グランド・リスボア』が気になってここでバスを降りました。とりあえず、記念撮影!!ウルトラマンに出てくる怪獣のバルタン星人のようだぁー
澳門瑪嘉烈蛋撻店(Margaret’s cafe e Nata)
そこからすぐ近くにあるのが、またまたエッグタルトの有名店『澳門瑪嘉烈蛋撻店(Margaret’s cafe e Nata)』です。実はコロアンの元祖のオーナーとこちらのオーナーは元夫婦だそうで、基本的なエッグタルトの味は同じなんですって。こちらは、カフェとテイクアウトが一緒になっています。やっぱりここでも相変わらず人気!ちなみに、私はここでもクッキーを購入したのみ。スタッフに不思議がられることはありませんでした。
住所:馬統領街17B南湾金来大廈
T:(853) 2871-0032
営業時間:6:30~20:00(月~土)
9:00~19:00(日、祝日)

ひたすら市内を散策!
さらに、観光地でもっとも有名なセナド広場目指してひたすら歩きます。途中の街並みも香港とは全然違って教会や石畳の道などヨーロッパの面持ち。密集した民家も香港の『唐楼』とは違ってバルコニーがありますね。おもしろい!
おっと、行列発見!!私は、こういうローカル色いっぱいのお店に弱いんです。『潘栄記』という見るからに歴史の古いお店ですが、おじいさんの手焼きによる『金銭餅』という名前のうす焼きクッキーです。その場で出来立てを10パタカでゲット。箱入りの購入は、2時間待ち!
なんと、行列は2軒ありました。その奥のお店は、『市釣』という炭焼きの胡椒餅です。これは台湾で人気のようです。中は、野菜&肉の具だくさん。香ばしいおかずパンといったところ。こちらも10パタカでした。
ひたすら市内を北へぶらぶら。街の様子がどことなく香港の青空マーケットそっくりになってきました。そこは『嘉路米耶圓形地』という360度丸い形の広場があります。建物の表面も円形で面白いですよ。その周りは、香港の青空マーケットと同じようなお店がいっぱいでした。『フーワー・ガンドンホテル・マカオ』も近くにあります。
あー、ちょっと歩き疲れてしまいました。ほんとはおしゃれなカフェへ行きたいと粘って歩いていたのですが、とても庶民的な通りからなかなか抜けられず……結局、こんなこじゃれた!?お店に入りました。『威記咖啡美食』で食べたのは、やっぱり『猪扒包(ポークバーガー)』なんでしょうが、私は肉が苦手なので同じ『猪仔包』というパンを使用したツナサンド&アイスレモンティーにしました。アイスレモンティーには、シュガーが入っていなかったのでびっくり。自分で入れるようになっていました。香港ではそんなこと考えられないけど…。 お店のおばさんが、地図を広げていたらいろいろ教えてくれて、やっぱりこの素朴な触れ合いが旅の楽しみでもありますよねー元気がでて、また歩く気分になりました。

有名ホテル見学&観音像へ

南に向かって歩いて、新しいカジノで有名なホテルの外観を見物してみました。『ウィン・マカオ』や『スター・ワールド・ホテル』『MGMグランド・マカオ』など大規模なホテルがずらりと並んでいます。壮観ですよねーでも、広くて歩くのには疲れますが……
さらに、南の海沿いまで『観音像』を目指しました。ここからは両側にかかる橋も見えて、自然の景色がほっとします。なんせ、ホテルの外観がとても人工的でおもちゃみたいな光景が続きましたから…
そこからさらに東の『澳門文化中心』へ。ここでは、年に一度マカオアートフェスティバルが開かれます。今年も、5月に行われる予定です。
すぐお隣の新しいカジノ&ホテル『サンズ』も迫力あります。マカオは空間が広々としているので、大規模な建物が多いな~と思いました。気持ちいいです、広くって。

マカオ・フィッシャーマンズ・ワーフへ
最終目的地『マカオ・フィッシャーマンズ・ワーフ』へ。フェリーターミナルの近くなんで、ここまで来ればもうフェリーまでの時間をのんびり過ごすだけ。街歩きに疲れてしまったのでここではあまり動かずに、オープンテラスのカフェでのんびり過ごしました。

フェリーターミナルへ

フィッシャーマンズ・ワーフからフェリーターミナルは歩道橋で繋がっていますので、簡単に行けます。すぐに出国の乗り場の方に入れます。
帰りは、九龍の尖沙咀のフェリーターミナルへ着く便にしました。行き先によって船のゲートが違っていますから、よく見ていきましょう。この便は、ナビで予約してもEチケットではなく、実際のチケットを届けてもらうことになりますので、すでにチケットはありますから引き換えることはありません。
フェリーの中では、可愛い記念品や軽食類を販売していますよ。なんと、カップラーメンが人気らしいです。私はよく歩いて、疲れましたので爆睡させていただきました。
いかがでしたか?これは私がゲットしたナビオフィスへのマカオみやげです。こういう旅の楽しみのおすそわけも忘れずに!今までにもご紹介しているアキコさんやナランハさんの旅行記と合わせて、参考にしていただければと思いまーす。以上、香港ナビレポーターyucatがお伝えいたしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-04-14

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