龍華茶楼

　ガイドブックなどにももれなく出ている店で、だから敬遠している人もいるかもしれませんが、ここは本物です！　きっと、昔ながらの飲茶ってこういうのなんだろうなあ、という雰囲気を十分に味わえます。もちろん、食べ物も期待以上でした。特にマーラーカオ（カステラかシフォンケーキみたいなやつ）と、厚揚げに魚のすり身を塗ってから蒸したものに感動しました。
　うちは午前10時くらいに行ったので、すいていたかわりにメニューがちょっと少なめ（10種類くらい）でした。でも大満足です。おなかがたりなければ、チャーハンなどを別に頼むこともできますが、こちらはかなりボリュームがあります。
　仕組みは、最初にお茶の種類を決めます。わからなければジャスミンティーでいいと思います。それで適当に席につくと、ポットを持って来てくれます。ポットにお湯をつぎたすのはセルフなのですが、うちは危なっかしいと思われたのか、おばさんがやってくれました。あと食器と皿洗い椀がくるので、ポットの最初のお茶で皿とお箸を洗います。それから、蒸し器のところにいって、好きなものを選んで食べます。たぶん均一料金で、最後に精算したいと伝えると、紙に書いてくれるので、それをもってレジへ行きます。係のおばさんたちは愛想はないですが、めんどうはちゃんとみてくれます。
　店内は天井に古い扇風機がまわり、古い掛け軸や中国画がかざってあり、風情は抜群です。また、うちが行った時にはトンボの写真展もやっていて、絵葉書をもらいました。飲茶の好きな方なら、この店に来るためだけにマカオへくる価値があると思います。