リーズナブルな価格でありながら、本格的なスペイン料理が食べられる料理店。ちょっとした隠れ家的レストラン
みなさんこんにちは、マカオナビです。マカオはポルトガル領の時代が長かったことはご存知かと思います。今でも公用語としてポルトガル語が使われますし、ポルトガル語放送もあります。料理もポルトガル料理と融合したマカオ料理があるなど深くマカオ文化に根付いています。ですが、今回紹介するのはそのポルトガルの隣国、スペインです。L.B. Super Pollo(西班牙烤雞)はファストフード店のようなたたずまいですが、ヘクター・コスタさんが厨房をしっかりと守るスペインレストランです。
場所は聖ポール天主堂跡から徒歩5分以内
レストランのロケーションは、聖ポール天主堂跡(Ruínas da Antiga Catedral de São Paulo)の北側、もしくは白鴿巣公園(Jardim de Luís de Camões,)の東側にあり、どちらからも徒歩で5分もかからない場所です。通り名でいえばマカオでは比較的大き目のとおりといいますか、いろいろな店が並ぶ連勝街(Rua de Coelho Amaral)沿いで、ちょっとローカルな雰囲気があるところに店を構えています。
今年4月にオープンした同店は小さめの店ですが、赤い外壁と黄色のロゴが目印なので目につきやすいですから、見つけられないということはないでしょう。それにしてもこんなところにスペイン料理店があるのはちょっとした驚きですね。ちょっとした隠れ家的な店を発見した気持ちになります。
赤と黄色を基調とした外観はスペイン国旗と同じです
本場のスペイン料理が手ごろな価格で味わえます
メニューですが、「Catalan Salad(嘉泰羅尼亜沙律)」(68パタカ)はトマトソースがかかったトーストパン、ハム、レタス、カボチャ、コーンなど野菜豊富で、バルサミコ、ビネガー、はちみつをブレンドした特性ソースがかかっています。ほどよい酸味でさっぱりしたサラダとなっています。
「1/4 Slow Roasted Chicken(1/4慢火烤雞)」(35ドル)は、この店の看板メニュー。1/2サイズ(70パタカ)、フルサイズ(120パタカ)の3つの大きさがあります。サラダやフレンチフライ、同店特製ライスなどのサイドメニューもあります(各18パタカ)。皮はパリパリ、中はジューシーという典型的なローストチキンですが、マッシュルームがはいったグレイビーソースは、香ばしさが口に中に広がると、これがスペイン料理の味付けの1つなんだなを感じることができます。特製ライスはサフランライスにさまざまな香辛料を加えたライス。チキンとぴったり合います。
「Sandwiches&Bread(毎日新鮮出炉三文治/麵包)」(48パタカ)はクロワッサン、バゲットなど5種類のパン、具材はオムレツ、鶏肉、ハムとチーズ、スモークサーモンとサラダ、スペインオムレツなど8種類から選びます。ナビはパンはバゲット、具はスペインレストランですからやはりスペインオムレツを注文してみました。すると軽く3センチはあるとても分厚いサンドイッチが出てきました。クラブサンドイッチまたはハンバーガーみたいです。上はソースがかかったオムレツで、具はニンジン、いも、レタス、タマネギ、キャベツ、コーンがたっぷり。一番下がパンという構造になっていてマヨネーズ、ビネガーソース、トマトソースがかかっています。とにかくボリューム満点です。
ピザといえばイタリアですが、スペインも有名です。「Barcelona(巴塞隆那特色薄餅)」(68パタカ)はスペインハム、香草、マッシュルームというシンプルなピザです。具がおいしいのは当然として生地にかかっているトマトソースとチーズの分量が絶妙です。形は長方形で、それをスライスしてあるので非常に食べやすくなっています。
ドリンク類にも触れておきましょう。コーヒーはカプチーノ(28パタカ)がお勧め。わずかに感じるコーヒーの酸味が重めのスペイン料理にあいます。もちろん、スペインのビール(35パタカ)、ワイン(40パタカ~)もあります。
アットホームなレストラン
上記にも書きましたが、店は小ぢんまりとしていて20席弱しかありません。ランチやディナーになるとあっという間に満席になることが少なくないようです。狭いので隣の人との距離は近いですが、店内はきれいに手入れされていますし、アットホームな雰囲気なので、リラックスできるレストランだと思います。マネジャーも親切で客の話にも丁寧に対応してくれますし、店員も皿が汚くなったと感じたらサッと皿を取り替えてくれたりする態度がそう感じさせるのだと思います。また、エンリケ・イグレシアスの曲などがBGMで流れるなどスペイン色もほどよく感じさせてくれます。場所はローカル色が強いので地元マカオの人が主な客ですが、外国人も少なからず訪れるという印象を受けます。ナビが取材したときは隣にドイツ人と韓国人観光客が来ていました。また、近くの働く人がテイクアウトをするため店を訪れたりもしています。
厨房はガラスで仕切られているだけなので、シェフとスタッフが一生懸命料理しているのが一目瞭然です。チキンのローストのため、串刺しにされた鳥が機械のなかでぐるぐると回転しながらローストされている光景を見ることもできますし、ピザは生地を平らにしたり、トッピングしたりするところのほか、オーブンに入れるのもわかります。つまり「あ、注文したピザがオーブンに入った」とか「オーブンから出てきたので、テーブルに運ばれてくるな」とわかります。調理工程が見えるので、いつ出てくるかわからずにイライラすることはないでしょう。
世界各国から来店するようです
いかがでしたか? タパスではなくリーズナブルなスペイン料理が気軽に食べられるので、マカオ市街をたくさん歩いて、ちょっとおなかがすいたらぜひ訪れてみてください。以上、香港ナビがお伝えしました。