マカオタワー内にある本格広東料理のレストラン。ビジネスミーティング、家族連れ、パーティーなど幅広い用途で使える
みなさんこんにちは、マカオナビです。今回紹介するのは宮廷料理の調理技術を利用した広東料理レストランの南湖明月(Lua Azul)です。場所はマカオタワーにありますので市街地からはちょっと離れていますが、創造性にあふれた料理が食べられることもありわざわざここまで足を運ぶ人も少なくありません。そんなマカオ市民から高い評価を得ている中華料理店とはどんな店でしょうか?
フェリーターミナルからも意外に近い
マカオタワーは、展望台のほかバンジージャンプやタワークライムといったアクティビティがあることでも有名です。ですので展望台に上る前に飲茶をしたり、アクティビティをしてお腹がすいたとき、ちょうど訪れた時間帯がディナーだった・・・こういったときに使えるレストランです。マカオタワーまでは、タクシーを使うか、9A、18、23、26、32のバスに乗車し、澳門旅遊塔で下車しください。もしフェリーターミナルからタクシーですと10分前後で到着します。マカオタワーに着きましたら、正面入口左手にあるエスカレーターかエレベーターでL3まであがってください。L3にはこのレストランしかないのですぐわかると思います。
健康にも配慮した新メニューを考案していきたい
店の大きさは約5500平方フィート。座席数は200で個室は7つあります。店内は間接照明をふんだんに使うことで落ち着いた空間を演出し、絵画や植物などを置くことで高級感を演出しています。
このレストランを仕切るのは蔡耀文エグゼクティブ・チャイニーズ・シェフ。30年の経験を誇ります。この店は、マカオ市民が点心を食べにくるほか、観光スポットでもあるので西洋人、日本人など観光客が多いです。それにあわせてコンテンポラリーな広東料理を提供しています。「料理は味だけではなく見た目を含めて料理ですからそれは意識しています」と蔡シェフ。「中華料理にもいろいろな種類があるように非常に柔軟性の高い料理なのです。ですので西洋のテイストとかも中華料理に組み入れやすいのですよ」と語ります。2カ月に1回はいくつかの料理を入れ変えるそうです。「新メニューのプレッシャーですか? もう慣れました(笑)。ただ、普段から気になったことはメモしたり、いろいろなレストランで食事をして写真を撮って記録しておくようにしています。そうすると料理が浮かんできますね」。続けて「これからの中華料理は、技術だけではなく、革新的であるべきでしょう。そしてもっと健康に配慮した料理を作っていくつもりです」と話してくれました
店の入口
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広々とした店内
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座席も快適に座れます
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こちらはVIP室の前にあった調度品
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料理は素材の良さを生かすだけでなく細かな気配りが
鮑魚海鮮沙拉盞(1個58パタカ)はタルト生地の中にキュウリ、リンゴ、パイナップルといったフルーツサラダを入れ、さらに長時間煮込んだあわびを乗せた一品。あわびの柔らかさとサクサクしたタルトの対照的な食感が印象的。そこにほんのりとした甘いフルーツサラダの味が加わり多様な味がするほか、中華料理の蓮華を使いつつ見た目は西洋風の盛り付けというおもしろいメニューです。
見た目がかわいいのが「鱟魚鳳尾餃」(3個セットで48パタカ)。写真にあるように見るからにかわいい魚の形をした点心だ。レストランの関係者が「何人ものお客様が、かわいすぎて食べられない・・・って言ってくれました」。中はエビ、ホタテ、アマランサスが中に入っています。蔡シェフが1000年前の中国についてのTVドキュメンタリーを見て思いついたそうです。素材の味をそのまま生かした料理なので何もつけずに食べても全く問題ありません。
「鮮露白雪明蝦球」(288パタカ)はエビとアスパラガスにきのこの衣笠茸を巻いたものに、卵の白身を蒸したものをかけた料理です。真ん中にニンジンを乗せて花をイメージした盛り付けはまさに豪華。味は、ゴマの風味がする茶碗蒸しのような程よい柔らかさの白身のソースが口の中に広がります。それがエビやアスパラガスと上手にマッチしています。
中華と西洋をうまく融合させた鮑魚海鮮沙拉盞
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かわいいという言葉がぴったりの鱟魚鳳尾餃
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鮮露白雪明蝦球は花をイメージ
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同レストランでもオススメの料理出そう
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これぞ中華料理という印象を受けるのが「牛肝菌煎醸豆腐」(148パタカ)です。蔡シェフは「普通、豆腐を使う料理はどうしても四角くなってしまうのですが、プリンからヒントを得て形を丸くしてみました」と細かなところまで気を配っていることがわかります。具材には豚肉とエビ、きのこのヤマドリタケなどが使われています。
最後は「飄香榴●(木へんに連)酥」、「紫薯凍糕」、「金箔芝麻巻」の3つがセットになった「美点精品集」(48パタカ)です。中華料理の王道を行くデザートです。飄香榴●酥は中に果物の王様ことドリアンが入っています。紫薯凍糕はあまりにもやわらかく口当たりがまるでクリームのようです。金箔芝麻巻はゴマを薄いペースト状にしてそれを巻き、金箔を乗せたもの。甘さ控えめで日本人の口に合うでしょう。
いかがでしたか? 味、店内の雰囲気などから、ビジネスマン、観光客、家族と幅広い客層が訪れることがわかりました。食事をするためにマカオタワーから市街への移動が面倒と感じた方はこちらで食べても十分満足できると思います。こちらで以上、マカオナビがお伝えしました。