マカオにあるラスベガス資本のカジノ。テーブルの数は世界一。
みなさん、こんにちは、香港ナビです。マカオのカジノは世界的にも有名ですが、そこでは大きくもうけた人、気分がブルーになって帰りのフェリーに乗り込んだ人などさまざまな人間模様が見られます。これまでは、実質マカオの資本だけがカジノを経営していたのですが、数年前から外資系にも門戸が開かれました。その結果、アメリカのラスベガス資本がマカオのカジノに参入してきました。2004年の5月にオープンした「Sands」はそのラスベガス資本の1つです。
Sandsは、マカオのフェリーターミナルに到着する直前、進行方向の左手側に見える金色の存在感のある建物がそれです。フェリーターミナルからは徒歩でも10分くらいの距離にあります。また、マカオ内の各ホテルやカジノ専用のバスターミナル(フェリーターミナルの出入り口から向かって左側にある)からは無料のシャトルバスが出ているので、そちらを使うのも良いでしょう。
入口ではセキュリティーチェックが行われています
カジノの入口では、他のカジノと同様にセキュリティー検査が行われています。大きな荷物やビデオ/カメラ類などは持ち込めないので、事前に入口横にある荷物の預かり所に行きましょう。
中国人の好みに合わせてテーブルを多く
カジノ部分の大きさは22万9000平方フィート以上、高さ18メートルの滝がカジノ内を流れます。2006年の8月にカジノの拡張工事が終了して、カジノエリアが40%も大きくなりました。スロットマシンの数は1254台、「大小」、「ポーカー」、「バカラ」、「ブラックジャック」などができるテーブルの数は740に達します。これは世界で最も多い数のテーブル数です。主な客の中国人がスロットよりもテーブルゲームが好きだということを表すエピソードですね。
こんなリラックスできる場所もあります
カジノは内装の一部に中国風のものを取り入れつつ、全体の雰囲気はラスベガスそのもの。照明、一般客が入ることのできるカジノの中央部に近いところに大きなステージがされています。歌手やバンドによる生ライブ、ダンスショーなどが繰り広げられて、ラスベガス流のエンターテインメントを感じることが出来ます。「Xanadu」というバーが併設されていています。つまり“ベガス”にいかなくても、このSandsで「アメリカのカジノはこんな雰囲気なんだろうなあ~」というのを感じ取ることができることでしょう。
「大小」のテーブルはこんな感じ
カジノをするプロセスをここで簡単に。
1、遊びたいゲームのところに行く(あらかじめチップを買う必要はありません)→2、現金を賭ける→3、勝てばその分の対価のチップがもらえる。負ければ掛け金は没収→4、再びお金をかける→5、最後に換金所で手元にあるチップを現金と交換する(お金はできるだけパタカではなく香港ドルのお金をもらうほうがベターです)
一番人気で手軽に出来、しかも人気が高いゲームはサイコロを使う「大小」です。場にはいろいろ数字が掲げられていますが、メジャーなのは一定の数字の合計が大きければ「大」、小さければ「小」というものです。そのほかにも、偶数か奇数にかける、全てのさいころの目が同じのゾロ目にかける、合計の数字を当てるなどいろいろです。倍率はかける種類にもよりますが、大きいか小さいのをプレーするのであれば、外れれば全額没収、当たれば2倍のお金が戻ってきます。掛け金は遊ぶ台によって変わってきますが、最低金額は100ドル(パタカ)以上と思ってください。最低金額は台に掲げられていますので確認してください。
レストランなども充実
カジノに熱中してしまうと、ご飯を食べることも忘れそうになるかも知れませんが、ご心配なく。Sandsにはたくさんのレストランやバーが完備されていて、そのほとんどが3階に集中しています。主なレストラン&バーを紹介します
・「Xanadu」:ライブショーなどが行われるバー 24時間、無休
照明が高級感を醸し出します
・「Golden Court」:本格広東料理が食べられる店 11:00~23:00、無休
・「Restaurante Pelora」:マカオ料理店 17:30~23:00、月曜休
こちらはカクテルバーエリア
・「Copa Steakhouse」:
ステーキレストラン カクテルバーエリア 4:30~翌0:00
レストランエリア 17:30~23:00 日曜休
・「Winner’s Circle Bar」:
眼下にカジノを見ることができるバー。通路上にポンとあるカウンターバーなので待ち合わせに最適。 24時間、無休
柱がそびえ立っている感じなのですぐわかります
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バーからみたカジノはこんな感じ
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VIP専用のエリアもあります
フットマッサージの部屋
Sandsから招待を受けたゲストはさまざまな特典があります。例えば、1000~8000平方フィートのスイートルーム(51室)に宿泊することができます。また専用ルームでカジノを楽しむことが可能です。もちろん、場はすいているのでリラックスしてギャンブルを興じることが出来ます。さらにはレストラン、シガーバーがあるほか、足つぼマッサージで受けることができるのです。残念ながら、さまざまな諸事情により足つぼマッサージ以外のVIPエリアの写真はできないのですが、豪華絢爛の内装であることは読者の方もご想像ができるのではないでしょうか?
新しいリゾートホテルを建設中
今、氹仔(タイパ)と路環(コロアン)との間にある埋め立て地域の路氹(コタイ)地区に、シャングリラ、フォーシーズンズ、シェラトン、ヒルトン、ヒルトンなどの超有名ホテルがリゾート建設を計画しています。Sandsを経営している“ラスベガス・サンズ”も来年の第2四半期のオープンを目指して新しいリゾートホテルをオープンさせます。
ヴェネチアン・マカオと名づけられたホテルは、1050万平方フィートの大きさで、3000室ある客室はすべてスイートルームという豪華さ。54万6000平方フィートあるカジノは6000台のスロットマシン、テーブルは700あります。
ホテルの外側には、ヴェニスをイメージして大きな運河も作られ、ゴンドラによる遊覧ができるという、まさにそこはヴェニスの街です。また、あの「リアルト橋」も再現される予定です。ショッピングモールも巨大で100万平方フィートにベネトン、アルマーニなど350以上のショップが軒を連ね、20以上のレストラン、1万5000席のコンベンションセンターも建設されます。
マカオはこれからもカジノを中心にますます元気になっていきそうです。以上、香港ナビがお伝えしました。