ラインダンスのCMでもおなじみのお菓子の店、「咀香園餅家」は1935年のマカオで誕生した歴史あるお店です。
こんにちは、香港ナビです。マカオはミルクプリン、エッグタルトなどの名物デザート天国でもあります。そのほかにもジャーキーも有名ですから、お土産を買うときにどれにしようか困ることはないかもしれません。今回はまた違ったものを売るお店を紹介します。「咀香園餅家」は創業73年の歴史があり、クッキーを中心としたお菓子を売る店としてその名を馳せています。今では、アメリカ、マレーシア、シンガポール、オーストラリアにも進出しています。
今回ナビが取材したのは、タイパ島の地堡街(Rua do Regedor)沿いにある同店の旗艦店で、以前紹介した日本人に有名なポルトガル料理のレストランDUMBOの向かいにあります。地堡街はハーゲンダッツ、日本食レストランの金田中などがあり、歩道や街灯が整備されている道路で、タイパ島の有名なストリート官也街(Rua do Cunha)にもつながっています。
お店にはこれまでも何回かナビでも紹介してきましたが、フェリー乗り場前のバス停から28A番を使うのが便利です。「黒橋/地堡街」というバス停で下車しましょう。所要時間は20~30分で、料金は3.3パタカとなっています。
いつも混んでいます
お店は旗艦店というだけあって入口を大きく取っているので非常に入りやすく、綺麗であることです。また、日差しもそれなりに入ってくるので明るいですし、棚と棚の間の通路がマカオや香港の店にしては比較的広めにとってあります。また、カフェが併設されており、ドリンク類を買って、商品と一緒に食べるということもできます。
ドアが開放されていて、非常に入りやすい雰囲気です
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カフェで一息つくことも可能
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それだけ充実した施設が整っているおかげで旅行会社のツアー旅行の観光ルートに組み込まれているのか、観光バスが目の前に止まり、ドッと観光客が押し寄せてくるときがあります。ということで、店はいつも混んでいるという印象を受けます。
店の正面に“ミニ工場”
今、特徴を書きましたが、この店で最も目が引くのは、入口のところ2カ所で実際にお菓子を作っていたり、箱に詰めたりしている“ミニ工場”があることです。普通、店の裏に工場があるという形態の店がありますが、それを正面に持ってきたわけで、目立たないわけがありません。実際にどうやってお菓子を作るのかよくわかりますし、ちょっとしたエンターテインメントになっています。その1つを紹介しましょう。下記が商品を作る連続写真です。手際よく、あっという間できる、一種の職人芸のようです。
手際がよく、あっという間にロールされていきます
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商品の出来上がり!
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咀香園の象徴、アーモンドクッキー
商品を紹介していきましょう。まずはこの店の象徴ともいえる「杏仁餅」です。漢字は“餅”と表記されていますが、日本の餅とは全く概念が違います。この店ではクッキーと思ってもらってかまいません。杏仁餅ですから、アーモンドクッキーということです。
この商品ラインナップには、3つの味が味わえる「三式杏仁餅」(42パタカ、18個入り)が売れ筋。3つとは松の実、カボチャの種、アーモンドの実です。これ以外にも、純粋にアーモンド入りだけのもの「杏仁粒杏仁餅」(38パタカ、同)、クッキーの中に餡が入った「肉心杏仁餅」(42パタカ、同)の商品もあり、これも人気が高いそうです。
この杏仁餅は、プラスチックのボトル入り「一口迷你杏仁粒杏仁餅」(20パタカ、32個入)やクッキー1個1個を袋に入れた「一口迷你杏仁粒杏仁餅(紙盒装)」(13パタカ、20個入)などもラインナップとして用意されています。そう、いろいろな味と量、サイズがあり、客の好みに合わせた買い方ができるというわけです。
3つの味が1度で味わえるので店員さんはこれを強く勧めていました
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餡入りの杏仁餅
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お店の前で作られていた商品とはこれです
商品はこれだけではありません。「鳳梨酥」(24パタカ、6個入)はパイナップルケーキ。洋風なものもあるのです。その左手には、先ほど紹介した“ミニ工場”での商品が並んでいます。「紫菜肉鬆鳳凰巻」(26パタカ、16個入)がそれで、外側にのり、内側にはポークジャーキーが入っています。そのさらに左隣りにはのりが巻かれていない「肉鬆鳳凰巻」(26パタカ、同)とポークジャーキーも入っていない「鳳凰巻」(24パタカ、同)もあります。
日本人に人気なのはくるみ入りのクッキー
日本人の方にはかなり人気が高いですというのが「合桃酥」(25パタカ、8個入)です。試食させてもらいましたが、味はくるみの香ばしさなどが口の中にあっという間に広がりました。日本でもくるみを使ったお菓子がたくさんあるからかもしれませんが、日本人の味覚には合うと思います。人気が高い理由がわかりました。これには1口サイズの「一口迷你合桃酥」(18パタカ、20個入)も棚に並んでいます。
スライスしたアーモンドが上にのったクッキー「杏仁條」(24パタカ、48個入)もあり、たくさんの種類がありすぎて、とにかくどれを選んでよいのか迷ってしまいそうですね。
実はヌガーが人気ナンバーワンなんです
今、店でナンバーワンの人気なのが「籃苺紐結糖」(32パタカ、18個入)だそうです。ブルーベリーとナッツ入りのヌガーです。ブルーベリーやわらかさ、ナッツのカリカリ感にヌガー独特のやわらかくも堅くもない微妙な硬さの3種類の違う歯ごたえがある食感は不思議な感じです。ブルーベリーの酸味が後味をすっきりさせてくれます。
また変化球的な商品としては「黒芝麻花生脆糖」(25パタカ、226グラム)(※これは個数ではなく重さで売っています)というのがあります。ピーナツにゴマをかけてキャンディーのようにしたひと品です。
「籃苺紐結糖」…フランスのお菓子が、ヌガーが一番人気とはナビも驚きです
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黒芝麻花生脆糖」はマカオの定番のおみやげに飽きた人には持ってこいです
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マカオの特産、ジャーキー類も豊富
マカオのおみやげとして欠かせないビーフジャーキーをもちろん、ここ咀香園でも販売しています。店の前には数十種類のジャーキーがはいったガラス棚があります。頼めば試食されてくれます。豚肉、牛肉、辛い、甘いなどいろいろ。1ポンド(450グラム)いくらで買う量り売りです。また、あらかじめパックされたのもあるので、そちらを買っても構いませんが、できれば新鮮な量り売りを買いたいところです。
このように店員さんがはさみで切って試食させてくれます
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豚肉のジャーキー。左の方が高いのはプライムだからです。右は子豚の薄切りロースト
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中央より少し左に見えるのが包装されたジャーキー
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スパイシーなビーフジャーキー「辣味牛肉乾」(29パタカ、227グラム)
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「普洱茶」(=プーアル茶。45パタカ、100グラム)
もちろん、各種お茶やワインといったものも売っていますので、買った商品に合わせて飲み物も購入すると良いでしょう。
いかがでしたか? ここは、ジャーキーもそうですが、ほとんどのお菓子を試食させてくれます。ですので、気になる商品があったらお願いして味を確認するといいと思います。以上、香港ナビお伝えしました。
※ビーフジャーキーなどの肉製品は検査証明書がないと日本へ持ち込みができません。詳細については農林水産省ウェブサイトをご確認ください。