マカオGP観戦ガイド

若き日のセナ、シューマッハ、ハッキネンなどF1チャンピオンが走ったマカオGP。日本人も2勝するなど相性の良いレース

みなさんこんにちは、マカオナビです。毎年11月第3周の木曜日から日曜日にかけて開催されるのが華南地区最大のスポーツイベントといって過言ではないのがマカオGPです。このレースは世界各地で開催されているF3(F1の2つ下のカテゴリー)のチャンピオンや上位者が集まって、世界最速のF3ドライバーは誰なのかを決める戦いです。今回はマカオGPの見どころやちょっとした注意点などを紹介していきたいと思います。

日本人ドライバーの活躍が期待できる

優勝した国本

優勝した国本

国本の走り

国本の走り

マシンのウィングの角度に注目

サーキットですが、専用コースではなく一般道路を封鎖して行われる公道サーキットです。ストリートコースはコースのすぐ脇がガードレールなのでミスをすればその時点でほぼリタイアですから、ちょっとしたミスも許されません。
名前は「ギア・サーキット」と呼ばれているのですが、それはマカオの観光スポット、ギア灯台の近くを通ることから名づけられました。サーキットは大きく分けて、フェリーターミナル前をスタート・ゴール地点とし、直線が多い海側と、コーナーが多く前述のギア灯台などを抜けていくマウンテン区間の2つに分かれます。F1やF3のようなフォーミュラーカーの場合、大雑把にいえば前後につけられているウィングの角度が走りに影響を与えます。ウィングが立っていていたらマウンテン区間を重視したコーナリング重視のセッティング、ウィングが寝ていたら直線重視のセッティングだと思ってください。また、マカオGPの歴史が知りたければグランプリ博物館がありますので、こちらに足を運ぶといいでしょう。セナやシューマッハの優勝したマシン、グランプリの歴史、日本人がその昔バイクのカテゴリーを席巻していたこともわかります。
大賽車博物館(グランプリ博物館)
住所(広東語):澳門高美士街旅遊活動中心
住所(ポルトガル語):Rua Luis Gonzaga Gomes, 431, basement
電話番号:8798-4108
営業時間:10:00-18:00、火曜祝日
入場:無料

ここは上り坂のマウンテン区間

ここは上り坂のマウンテン区間

後ろのウィングが寝ているのがわかります

後ろのウィングが寝ているのがわかります

博物館に展示されているセナの優勝マシン

博物館に展示されているセナの優勝マシン

観戦スポット

大勢の観衆で埋め尽くされるリスボア・スタンド

大勢の観衆で埋め尽くされるリスボア・スタンド

グランド・スタンドからはピットの様子が見られます

グランド・スタンドからはピットの様子が見られます

 観戦についてです。どこで観戦するかですが、大きく分けて3つあります。メリットとデメリットを紹介します。
1つ目はリスボアホテルの目の前のコーナー、リスボア・ベンドに設置されたリスボア・スタンドがお薦めです。ここはサーキット最大の追い越しポイントで、クラッシュポイントでもあるので、かなりエキサイティングなシーンが見られます。しかもリスボア・ベンド前は長い直線なので、長い時間マシンを見ることもできる利点があります。また、マカオ中心地なので、食事を気にする必要もなく、レース観戦後に観光やカジノに行きやすいというメリットもあります。
デメリットとしては、チケットが売り切れる可能性があること、香港に帰る場合、フェリーが混雑しているので帰りのチケットを事前に予約しておかないと当日に戻ることができないという大変なことになる可能性があることなどがあげられます。
2つ目として、フェリーターミナル正面にあるグランド・スタンドは、大型スクリーンが数多くあるのでマシン通過後も何が起こっているのかテレビを通じて確認できます。また、ピット作業を見ることもできます。さらにはサーキット入口にレースグッズを売る店がたくさんあります。表彰式のシャンパンファイトも見られます。
一方で、中心地から離れているのでレース後にマカオ市街に移動しなければいけないこと、食事はサーキット内にファストフードを中心としたいくつか店が出ていますが、選択肢が少ないことが難点です。また特にスタート・ゴールライン付近はマシンがあっという間に通過してしまうことを覚えておいてください。
3つ目はグランド・スタンド横にあるリザボア・スタンドです。ここはいわゆる自由席で、座席は有りません。メリットはチケットの価格が安いこと、コースのレイアウトの関係でマシンをグランド・スタンドよりも長くみられることです。デメリットは雨が降った場合、足元がぬかるんで大変なうえ、実質ずっと立ちっぱなしになることです。
チケットは、フェリーターミナル乗り場正面入り口そばとリスボア・ベンドにあるスタンドの近くに設置されていますし、マカオ市内、香港市内でも販売されています。値段ですが、練習走行日の木曜日と金曜日はどの場所も一律50パタカ。予選レースと決勝レースが行われる土曜日と日曜日は、下は200パタカから上は900パタカまで様々です。
予算の心配がない人は、リスボアホテル、グランド・ラパ・ホテル(旧マンダリンオリエンタル)などコース沿いの部屋から観戦するといいでしょう。料金は通常の倍以上になりますし、そもそも予約も大変だということを覚えておいてください。
グランド・スタンドとリザボア・スタンドの客はグッズを求めやすい

グランド・スタンドとリザボア・スタンドの客はグッズを求めやすい

グランド・ラパ・ホテルのコースを見渡せる部屋は予約すら難しいそうです

グランド・ラパ・ホテルのコースを見渡せる部屋は予約すら難しいそうです

チケットの問い合わせ先(24時間ホットライン)
マカオ:(853) 2855-5555
香港:(852) 2380-5083

宿泊は早めに予約を

上記にちょっと書いた宿泊ですが、グランプリ期間が1年のなかで最も値段が高い時の1つです。またレース関係者なども大挙してマカオに来て部屋を抑えますので予約は早めにした方が安全です。隣町の珠海にもたくさんホテルがあるのでこちらのほうが安くあがりますので、その辺も視野に入れているのもいいでしょう。また、香港へも高速フェリーで1時間ですから香港を拠点に動くということでもいいと思います。
マカオGP観戦ガイド グランド・リスボア(写真左)やウィンなどはいち早く予約してください

グランド・リスボア(写真左)やウィンなどはいち早く予約してください

移動手段とGP期間中のマカオ市内

マカオの移動手段はバスかタクシー、またはホテルが提供しているシャトルバスがメインですがグランプリ開催期間中はルートや乗り場の変更があります。もちろんタクシーは変更なしですが、公共バスの場合、フェリーターミナル前のバス停は、実質1つになります。ここに来るバス(無料)に乗ってグランプリ博物館横にある臨時ターミナルに移動します。ここの臨時ターミナルからマカオ各方面に向かうバスが出ています。逆もしかりで、フェリーターミナルに向かうにはこの臨時ターミナル経由になります。シャトルバス乗り場ですが、一部のホテルは旧ヤオハンデパート裏の回力娯楽場周辺に乗り場が移動します。わかりやすいところではベネチアンです。フェリーターミナルから5分程度歩かなければいけないことを頭の片隅に入れておいてください。
グランプリ期間中は、セナド広場など市内各所に大型ディスプレーなどが置かれてパブリィックビューイング的なものになったり、あちらこちらにマカオGPの看板があったりしますが、ほかは普段と変わりません。カジノも観光地もいわゆる通常営業ですので、別にレースに関心のない人は普通に観光出来ます。一方、サーキットでレースを見る人ですが、オートバイやツーリングカーといったF3以外のサポートレースが充実しています。次から次へといろいろなマシンが走り、レースが行われるので飽きることはありません。
フェリーターミナルから出ているバス

フェリーターミナルから出ているバス

大型スクリーンがマカオ各所に設置されます

大型スクリーンがマカオ各所に設置されます

グランプリ開催中のマカオはいつもと変わりません

グランプリ開催中のマカオはいつもと変わりません

GTカーやツーリングカーのレースもあります

GTカーやツーリングカーのレースもあります

一部のシャトルバスは回力娯楽場周辺に乗降場所が移動します

一部のシャトルバスは回力娯楽場周辺に乗降場所が移動します

いかがでしたか? F3ですが、通常のサーキットと違いストリートサーキットなのでマシンとの距離が近いですし、マフラーが装着されていないので大きな排気音もあるので迫力満点です。一見の価値アリです。以上、マカオナビお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-09-28

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